In the search of Circe

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パフォーマンス「In the search of Circe – キルケを探して」

Documentation of Live performance in the exhibition space in collaboration with calligrapher Kasetsu and Photographer Kabo as part of solo exhibition “Circe’s Garden”.

Performance “In the search of Circe – キルケを探して ”
14 May 2022 at GAKUSHA, Izu-Kogen
Performer: Kasetsu, Kabo, Pimeriko
Sound: G.RINA

「キルケの庭」展の一環として5月に行ったパフォーマンス。書家の華雪、写真家の花坊とピメリコによるコラボレーション作品。

「キルケの庭」展は、女神キルケの仕業によって生まれたと想像される、人とも動物とも言い難い存在の作品群によって構成されていますが、そこにキルケ自身の姿はありません。このパフォーマンスは、書家の華雪と写真家の花坊をゲストに迎え、どこかにいるはずの女神キルケを探し、その痕跡を留めるという試みです。
パフォーマンスは、ピメリコの映像作品『As you say,』に登場するイカ人間が、トライバルなビートとともに現れるところからはじまります。しばしの舞を舞ったのちに、イカ人間が腹を裂いて墨を取り出し、〈女〉華雪に捧げます。女はキルケの〈影〉を捉えるべく、「身」の一文字を紙に仕留めるような鋭さで書きます。その姿を〈目〉の役割を担う花坊が映像として留めます。

象形文字「身」の文字の由来は、妊娠したひとの横から見た姿と言われています。華雪の書はパフォーマンスを行ったGAKUSHA1F奥の映像インスタレーションの部屋に展示しました。

Calligraphy by Kasetsu. 「身」(body) wrote in the live performance event.
From Left Pimeriko, Kasetsu (Calligrapher), Kabo (Photographer)
Performers from left: Kasetsu, Pimeriko

ゲスト
華雪 Kasetsu
書家。1975年、京都生まれ。立命館大学文学部哲学科心理学専攻卒業。92年より個展を中心に活動。
幼い頃に漢文学者・白川静の漢字字典に触れたことで漢字のなりたちや意味に興味を持ち、文字の成り立ちを綿密にリサーチし、現代の事象との交錯を漢字一文字として表現する作品づくりに取り組むほか、〈文字を使った表現の可能性を探る〉ことを主題に、国内外でワークショップを開催する。
刊行物に『ATO跡』(between the books)、『書の棲処』(赤々舎)など。作家活動の他に、『コレクション 戦争×文学』(集英社)、『石原愼太郎の文学』(文藝春秋)をはじめ書籍の題字なども多く手掛ける。
Instagram kasetsu_sho

花坊 kabo
東京生まれ、神奈川育ち。
独学で写真を学び、ファッション誌、音楽雑誌や広告を舞台に活動。
1998年エリック・コットの映画『ドラゴンヒート』のスチール写真の撮影をきっかけに、「double x」(ダブルエックス)に参加。第2の拠点を香港に置き、雑誌、広告、CDジャケット、PVなどを通じて、独自の目線で新たな作品スタイルを築き上げる。
2003年、IdNギャラリーで『Now you see it, Now you don’t』展開催。2004年秋に同名の作品集を発表する。CommunionWとの共同プロジェクト『Undercover』『Intermission』 『My Life in the Making/ Wada Emi』にも参加。
Instagram xyzkabo